電力会社比較|旧一電10社・新電力主要29社の料金プラン徹底比較
電力会社選びは、地域、使用量、契約アンペア、ライフスタイルで適した候補が変わります。単身で電気使用量が少ない世帯は基本料金の有無が効きやすく、在宅勤務やファミリーでは従量単価、燃料費調整、ガスや通信とのセット割が効いてきます。引越し時は新住所で契約を作り直すため、これまでの契約をそのまま移すか、地域に合う会社へ切り替えるかを検討しやすいタイミングです。
比較で見る軸は、料金、サービス、口コミ、対応エリアです。料金は基本料金、従量単価、燃料費調整、再エネ賦課金、割引を合算して見ます。サービスはWeb手続き、ポイント、アプリ、セット契約、オール電化対応、解約金の有無を確認します。口コミは「安くなった」という感想だけでなく、請求画面、問い合わせ、燃料費調整の説明の分かりやすさまで読みます。
電力小売自由化の仕組み
2016年4月に電気の小売全面自由化が始まり、家庭向けでも電力会社を選べるようになりました。発電、小売、送配電は役割が分かれており、契約先を変えても地域の送配電網は同じです。停電対応や電線の保守は一般送配電事業者が担うため、契約先の変更だけで電気の品質が変わるわけではありません。
ただし、料金の仕組みは会社ごとに違います。基本料金ありの従量電灯型、基本料金なしの従量課金型、市場価格に連動するプラン、ポイント還元型、ガスや通信とのセット型などがあります。見た目の単価だけで判断すると、燃料費調整や最低料金、解約条件で想定と異なる請求になることがあります。
| 項目 | 確認内容 | 引越し時の注意点 |
|---|---|---|
| 供給地点特定番号 | 電気の使用場所を特定する22桁の番号 | 入居案内や検針票で確認。分からない場合は住所とメーター番号で相談 |
| 契約アンペア | 同時に使える電気量の上限。主に東日本で設定あり | 単身は20A〜30A、家族は40A以上が目安。家電構成で調整 |
| スマートメーター | 遠隔検針や遠隔開通に対応するメーター | 設置済みならWeb申し込みで開通しやすい。未設置は日程確認が必要 |
| 規制料金と自由料金 | 地域大手の従量電灯系と、各社が設計する自由料金 | 燃料費調整の上限有無、割引終了条件、契約期間を比較 |
旧一般電気事業者10社の料金プラン
旧一般電気事業者は、北海道から沖縄まで地域ごとに供給エリアを持つ大手電力会社です。標準的な従量電灯系プランは、地域の基準として比較しやすい一方、自由料金メニュー、オール電化向け、ポイント連携、Web明細割引などの内容は会社ごとに異なります。
| 地域 | 主な会社 | 料金の見方 | サービス・口コミ | 対応エリア |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道電力 | 暖房・融雪で冬季使用量が大きくなりやすい | オール電化、寒冷地向けメニューを確認 | 北海道全域を中心に供給 |
| 東北 | 東北電力 | 冬季の暖房、積雪地域の在宅時間を反映 | Web会員、ポイント、時間帯別を確認 | 東北6県と新潟県 |
| 東京 | 東京電力エナジーパートナー | 契約アンペアと使用量階段の影響が大きい | 都市ガス・通信との組み合わせ比較がしやすい | 関東、山梨、静岡東部など |
| 中部 | 中部電力ミライズ | ポイント連携やカテエネ系の還元を含めて比較 | ガスセット、Web明細、家族向けメニューを確認 | 愛知、岐阜、三重、長野、静岡西部など |
| 北陸 | 北陸電力 | 暖房需要と使用量階段を確認 | 地域密着の窓口、オール電化向けを確認 | 富山、石川、福井の一部など |
| 関西 | 関西電力 | 最低料金制の扱いと従量単価を見る | 大阪ガスなどガス会社系との比較が重要 | 近畿2府4県と周辺地域 |
| 中国 | 中国電力 | 従量電灯と自由料金の差、ポイント還元を確認 | 地域内転居では継続手続きがしやすい | 中国5県を中心に供給 |
| 四国 | 四国電力 | 契約容量、使用量階段、時間帯別を確認 | オール電化世帯は専用プランを比較 | 四国4県 |
| 九州 | 九州電力 | 単身からファミリーまで地域標準として比較 | オール電化、Web会員、セット割を確認 | 九州7県 |
| 沖縄 | 沖縄電力 | 離島供給、料金制度、使用量階段を確認 | 選択肢が本州より限られる地域もある | 沖縄県内 |
新電力主要事業者の特徴
新電力は、料金体系と付帯サービスの差が大きい領域です。基本料金なしのシンプルなプラン、ポイント還元、ガスや通信とのセット、環境価値を意識したプラン、時間帯別の工夫などがあります。ここでは主要29社を、条件別に見やすいように整理します。
| 事業者 | 料金・プラン | サービス・口コミ | 対応エリア | 向いている条件 |
|---|---|---|---|---|
| Looopでんき | 基本料金なし系の代表格 | アプリ、シンプル請求の評価を確認 | 全国広域 | 使用量が読める単身・2人世帯 |
| 楽天でんき | ポイント連携型 | 楽天経済圏との相性を見る | 全国広域 | カード・市場・モバイル利用者 |
| オクトパスエナジー | 再エネ志向、地域別単価 | Webサポートと請求説明を確認 | 全国広域 | 環境価値も比較したい世帯 |
| 東京ガスの電気 | 都市ガスセット型 | ガス契約との一体管理がしやすい | 関東中心 | 東京ガス利用世帯 |
| 大阪ガスの電気 | ガスセット・家庭向け | 関西圏で比較対象になりやすい | 関西中心 | 大阪ガス利用世帯 |
| CDエナジーダイレクト | 中部電力・大阪ガス系 | 関東でガス電気をまとめやすい | 関東中心 | 家族世帯、セット管理 |
| ENEOSでんき | ガソリン・カード連携 | 車利用者の還元を確認 | 広域 | 車移動が多い世帯 |
| idemitsuでんき | カーライフ連携 | ガソリン値引き条件を見る | 広域 | 車保有世帯 |
| auでんき | 通信・ポイント連携 | スマホ請求との一体管理 | 広域 | au・UQ利用者 |
| ソフトバンクでんき | 通信セット型 | スマホ・ネットとの組み合わせ | 広域 | SoftBank・Y!mobile利用者 |
| ドコモでんき | dポイント連携 | ポイント還元と料金単価を分けて確認 | 広域 | ドコモ利用者 |
| J:COM電力 | ケーブルテレビ連携 | テレビ・ネットとのセット | J:COM提供エリア | 集合住宅のJ:COM利用者 |
| HTBエナジー | 地域別の家庭向けプラン | キャンペーン終了後単価を確認 | 広域 | 料金比較を細かく行う世帯 |
| エルピオでんき | 地域別プラン | ガスやLP利用者との相性を見る | 提供地域 | 関東圏の比較候補 |
| ミツウロコでんき | 使用量別プラン | 中使用量以上の試算を確認 | 広域 | 家族・在宅勤務世帯 |
| シン・エナジー | 昼・夜など生活時間帯別 | 使用時間帯に合うかが鍵 | 広域 | 日中在宅や夜型生活 |
| Japan電力 | 基本料金なし系 | 燃料費調整の扱いを確認 | 広域 | シンプル料金を好む世帯 |
| TERASELでんき | ポイント・特典型 | 特典の受け取り条件を見る | 広域 | 使用量が中程度以上 |
| リミックスでんき | 割引・市場連動系を確認 | 市場価格の影響を読む | 広域 | 料金変動を管理できる世帯 |
| まちエネ | ローソン系特典 | 日常利用店との相性を見る | 広域 | コンビニ特典を使う世帯 |
| PinTでんき | 東電系、まとめ割 | 通信・ガス・水道との管理を確認 | 広域 | 請求管理をまとめたい世帯 |
| ニチガスでんき | ガスセット型 | 都市ガス・LPとのセット条件を見る | 関東中心 | ニチガス利用者 |
| 東邦ガスの電気 | 都市ガスセット型 | 中部圏で比較対象 | 東海中心 | 東邦ガス利用世帯 |
| 西部ガスの電気 | 都市ガスセット型 | 九州都市部で比較対象 | 九州一部 | 西部ガス利用世帯 |
| 北海道ガスの電気 | ガスセット型 | 寒冷地の使用量で試算 | 北海道一部 | 北ガス利用世帯 |
| サーラeエナジー | ガス・暮らし連携 | 地域密着サービスを確認 | 東海一部 | サーラ利用世帯 |
| TOKAIでんき | ガス・通信連携 | 地域サービスとの組み合わせ | 静岡など | TOKAIグループ利用者 |
| コスモでんき | 車・燃料系連携 | カードやガソリン利用条件を見る | 広域 | 車利用者 |
| 自然電力のでんき | 再エネ志向 | 環境価値と料金の両方を確認 | 提供地域 | 再エネ重視の世帯 |
世帯規模別の電気代シミュレーション
電気代の比較は、過去12か月の使用量で行うと精度が上がります。引越しで生活リズムが変わる場合は、住戸の広さ、エアコン台数、在宅時間、給湯方式、調理器具、乾燥機の有無を反映します。旧居が都市ガスで新居がオール電化になる場合、電気使用量は大きく変わります。
| 世帯 | 月使用量の目安 | 比較しやすいプラン | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 単身 | 120〜200kWh | 基本料金なし、ポイント還元、Web完結型 | 使用量が少ないと割引額も小さい。解約条件を優先確認 |
| 2人世帯 | 200〜350kWh | 基本料金と従量単価のバランス型、ガスセット | 在宅勤務、浴室乾燥、食洗機で使用量が変わる |
| ファミリー | 350〜550kWh | 従量単価が効くプラン、セット割、時間帯別 | 夏冬ピーク、エアコン台数、契約容量を反映 |
| オール電化 | 450kWh以上になりやすい | 夜間単価、給湯機対応、時間帯別メニュー | 一般的な従量電灯型だけで比較しない |
単身世帯は年間差額が小さくなる場合があり、手続きの簡単さ、解約金なし、アプリの使いやすさを重視してもよいでしょう。ファミリーは使用量が多く、単価差が年間の差につながりやすくなります。オール電化は昼夜の使用比率が重要で、日中在宅が多い家庭では夜間割引だけを見ても判断できません。
切り替え手順と注意点
引越し先で新しく電気を使う場合は、旧居の停止手続きと新居の開始手続きを分けて考えます。本サイトのフォームは新居側の開通相談が対象で、旧居の停止は現在契約している電力会社へ直接連絡します。入居日、契約者名、電話番号、メールアドレス、新住所、供給地点特定番号、支払い方法を用意して申し込みます。
- 入居案内を確認
高圧一括受電、管理会社指定、オール電化、アンペア変更の可否を確認します。 - 使用量の見込みを作る
旧居の検針票、家族人数、在宅時間、家電をもとに月使用量を置きます。 - 候補を2〜4社に絞る
地域大手、新電力、ガス会社系、通信系を同じ使用量で試算します。 - 開始日を指定して申し込む
入居日と使用開始日を合わせます。鍵受け取り前の通電が必要な場合は管理会社に確認します。 - 当日に通電確認
分電盤の主幹ブレーカーを上げ、照明、コンセント、エアコンの動作を確認します。
注意したいのは、燃料費調整、解約金、キャンペーン終了後単価、市場連動、支払い方法限定の割引です。初月無料やポイント特典だけでなく、1年使った場合の総額で見ます。契約後はマイページのログイン情報、供給地点特定番号、契約番号を保存しておくと、次の引越しや問い合わせで役立ちます。
料金表を見るときは、基本料金と従量単価だけでなく、燃料費調整の上限、電源調達調整費、市場価格調整、最低月額料金を確認します。月額例が安く見えても、特定月の燃料価格や市場価格で請求が上がる設計があります。毎月の請求額を安定させたい世帯は、変動幅の説明が分かりやすい会社を候補に残します。
ポイント還元型は、ポイントの使い道まで含めて判断します。普段使わないポイントが貯まっても家計改善につながりにくく、カードや通信の利用状況で価値が変わります。家族で同じ経済圏を使っているなら還元を受けやすく、現金支払い中心の世帯なら単価が分かりやすいプランのほうが管理しやすくなります。
オール電化や太陽光発電がある住宅では、一般的な従量電灯の比較だけでは不十分です。夜間に給湯するエコキュート、昼間の在宅、蓄電池の有無で最適な時間帯別単価が変わります。賃貸でもIH、浴室乾燥、エアコン台数が多い住戸は使用量が増えやすいため、契約前に設備表と分電盤の契約容量を見てください。
口コミ確認では、請求額の感想だけでなく、マイページの見やすさ、検針データの反映、問い合わせの返信速度、プラン変更のしやすさを読みます。引越し直後は住所登録や支払い設定の不備が起きやすいため、Webだけで完結する会社でも緊急時の連絡先を控えておくと安心です。
FAQ
電力会社比較のよくある質問をまとめました。料金の見積もりは、同じ地域、同じ使用量、同じ契約容量でそろえると判断しやすくなります。
- 引越し先で電力会社は自由に選べる?
多くの住宅では小売電気事業者を選べます。ただし、マンションの高圧一括受電、社宅、寮、管理会社指定の契約形態では個別契約を選べない場合があります。入居案内、重要事項説明書、管理会社への確認で契約形態を把握してから申し込みます。 - 旧一般電気事業者と新電力の違いは?
旧一般電気事業者は地域ごとに長く供給してきた大手電力会社で、規制料金や標準的な従量電灯系プランを持ちます。新電力は小売自由化後に参入した事業者で、基本料金なし、ポイント還元、ガスや通信とのセットなど独自設計が多い一方、燃料費調整や市場連動の扱いを確認する必要があります。 - 電気代が安くなる会社はどう探す?
毎月の使用量、契約アンペア、地域、支払い方法、ガスや通信とのセット有無で結果が変わります。単身で使用量が少ない世帯は基本料金の有無、ファミリーは従量単価とセット割、オール電化は時間帯別単価を中心に比較します。 - 切り替えで停電することはある?
通常の小売契約の切り替えでは、送配電設備は地域の一般送配電事業者が管理するため、契約先が変わっても電線やメーターは同じです。手続き不備や入居日指定の誤りがあると通電開始が遅れる可能性があるため、使用開始日と供給地点特定番号を正確に伝えます。 - 新電力が撤退したら電気は止まる?
小売事業者が撤退しても、直ちに電気が使えなくなるとは限りません。契約変更の案内が届いたら、地域の旧一般電気事業者や別の小売事業者へ早めに申し込みます。連絡先、契約番号、供給地点特定番号を保管しておくと手続きが進めやすくなります。 - 引越し当日でも申し込める?
スマートメーター設置済みの物件ではWeb申し込みで当日通電できるケースがあります。ただし、受付時間、本人確認、設備状況で変わります。入居日が決まったら数日前までに申し込み、当日は分電盤の主幹ブレーカーを上げて通電を確認します。
関連ガイド
- 引越し時の電気開始手続き - 使用開始日と当日の通電確認
- ガス会社比較 - 都市ガス自由化とセット割の確認
- 公共料金の住所変更 - 電気・ガス・水道の手続き整理
- インターネット回線の引越し - 通信セット割を比較する前提
- 引越しチェックリスト - 電気以外の手続き漏れ防止
本ガイドの根拠と最終確認
本ガイドは、電力小売全面自由化、電力広域的運営推進機関の公表情報、小売電気事業者一覧などの一次情報を基に編集しています。各URLはverifiedAt=2026-05-03時点で到達確認済です。料金単価とキャンペーンは変更されるため、契約直前に各社公式サイトの約款と料金表をご確認ください。
- 資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化」(HTTP 200確認、verifiedAt=2026-05-03) - 電力小売自由化の制度概要
- 資源エネルギー庁「登録小売電気事業者一覧」(HTTP 200確認、verifiedAt=2026-05-03) - 小売電気事業者の登録情報
- 電力広域的運営推進機関(OCCTO)(HTTP 200確認、verifiedAt=2026-05-03) - 電力広域運営と供給信頼度に関する情報
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