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子育て世帯向け住宅助成の詳細

結婚新生活支援事業(こども家庭庁の交付金)とは別に、各自治体が独自財源で実施する子育て世帯向けの住宅助成があります。とくに東京都心部・政令市では、定住促進や子育て世帯誘致を目的に、家賃を月額数万円規模で長期間助成する制度が複数存在します。本ページでは代表例と申請の流れを詳しく解説します。

本サイトについて

引越し手続きナビは住宅助成の申請代行・申請相談・要件診断は承っておりません。本ページは公開情報の整理・案内のみが目的です。実際の申請可否・必要書類・受付状況は、必ず転居先の自治体の住宅課・子育て支援課へ直接お問い合わせください。

子育て世帯向け住宅助成の3類型

類型 特徴 代表的な自治体
家賃月額助成型 毎月の家賃の一部を最長5〜8年助成。世帯人数や経過年数で段階的に減額するパターンが多い 千代田区「次世代育成住宅助成」、新宿区「次世代育成転居助成」など
一時金支給型 転居・住宅取得時に上限額までの一時金を支給。引越し費用や住宅取得費が対象 福岡市「子育て世帯市内引越し応援事業」、神戸市「住みかえーる」など
三世代同居・近居支援型 親世帯と同居/近居する子育て世帯に住宅取得・家賃・引越し費用を補助 福岡市「三世代同居・近居住替え支援事業」、千代田区「親元近居助成」など

代表例の詳細

千代田区「次世代育成住宅助成」(家賃月額助成型)

概要

区内に5年以上居住する親がいる新婚(婚姻2年以内)または子育て世帯(親元近居助成)、または区内1年以上居住の子育て世帯が区内で住み替える場合(区内転居助成)に、家賃月額助成と転居費用一律10万円を支給。

対象世帯: 親元近居 = 区内5年以上居住の親がいる新婚2年以内 or 子育て世帯/区内転居 = 区内1年以上居住の子育て世帯
支給額: 月額家賃助成(最長8年、初年度月5万円〜段階的減額)+ 転居費用一律10万円
対象住居: 民間賃貸住宅またはマイホーム(金融機関から総額1,500万円以上の融資を受けた取得)
面積要件: 新居が旧居より広いこと(2人世帯30㎡以上、3人40㎡以上、4人以上50㎡以上)
申請: 仮申請は住宅契約前が原則。契約後は1か月以内に本申請。

出典: 千代田区「次世代育成住宅助成」(2026-04-29 時点で生存確認、令和8年7月から家賃助成額の増額・面積要件変更が予告)

福岡市「子育て世帯市内引越し応援事業 / 三世代同居・近居住替え支援事業」(一時金支給型)

概要

福岡市内で転居する扶養する子・妊娠中の方がいる世帯、または親世帯と1.2km以内で同居・近居する子育て世帯に、住宅取得費・家賃・引越し費用を助成。

対象世帯: 子育て世帯(市内転居)または三世代同居・近居(1.2km以内)の世帯
支給額: 上限125万円
対象住居: 民間賃貸から新築/中古住宅購入または賃貸への転居(市営住宅は除外)
申請期間: 令和8年4月1日〜令和9年2月28日(転居日から1年以内、令和8年4月1日以降の転居が対象)
問い合わせ: 福岡市住宅計画課 092-711-4279

出典: 福岡市公式(ひとり親家庭情報ポータル経由)(2026-04-29 時点で生存確認)

神戸市「住みかえーる」(一時金支給型 + 団地住みかえ促進)

概要

若年夫婦(夫婦年齢合計90歳以下)・未就学児のいる世帯・18歳以下の子のひとり親世帯を対象に、神戸市内の団地への住みかえ、または親子世帯の近居・同居の住みかえ費用を補助。

対象世帯: 若年夫婦(年齢合計90歳以下)/未就学児のいる世帯/18歳以下の子のひとり親世帯
支給額: 団地住みかえ 30〜35万円(親世帯との近居・同居で35万円)/親子世帯の近居・同居 10〜20万円(市外転入で20万円)
申請期間: 2026-06-01から受付開始予定(2026-04-01以降の住みかえが対象)

出典: 神戸市「住みかえーる」(2026-04-29 時点で生存確認)

大阪市「新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度」(利子補給型)

概要

大阪市内に分譲住宅を購入した新婚・子育て世帯向けに、住宅ローン利子の一部を市が補給する制度。引越し費用そのものではなく住宅取得時の長期負担軽減策。

出典: 大阪市「新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度の概要」(2026-04-29 時点で生存確認)

新宿区「次世代育成転居助成」(家賃月額助成型)

概要

区内に1年以上居住し、義務教育修了前の子を扶養している世帯が、子の成長・出生に伴い区内の民間賃貸住宅に住み替える場合に、家賃差額と引越し費用を助成。年間15世帯を随時受付(予定数到達で終了)。

対象世帯: 区内1年以上居住、義務教育修了前の子(または胎児)を扶養・同居する世帯
支給額: 家賃差額(月額上限3万5千円・最長2年)+引越し費用の実費(業者依頼時・上限10万円)
所得要件: 前年中の世帯総所得が扶養親族1人で540万円以下(人数により変動)
申請: 住宅契約前に「予定登録申請」が必須。引越し後30日以内に本申請。
問い合わせ: 新宿区住宅課 03-5273-3567

出典: 新宿区「次世代育成転居助成」(2026-05-02 時点で生存確認)

新宿区「多世代近居同居助成」(初期費用一時金型)

概要

子世帯とその親世帯が区内で新たに近居または同居を開始する際の、初期費用(引越し代・不動産登記費用・礼金・権利金・仲介手数料)の一部を助成。

対象世帯: 子世帯とその親世帯が区内で新たに近居・同居を開始する場合
支給額: 複数世帯で最大20万円、単身世帯で最大10万円(初期費用の実費上限)
対象経費: 引越し代、不動産登記費用、礼金、権利金、仲介手数料

出典: 新宿区「多世代近居同居助成」(2026-05-02 時点で生存確認)

世田谷区「ずっと、世田谷。」(住宅購入・賃貸転居の両対応型)

概要

2026年度から開始した世田谷区独自の定住支援事業。子育て世帯・若者夫婦世帯を対象に、住宅購入時と賃貸転居時のそれぞれに応援金を支給。同性パートナー・事実婚・ひとり親世帯も対象に含む。

対象世帯: 未就学児を養育する世帯、または夫婦のいずれかが39歳以下の世帯(妊娠中含む)
住宅購入時の支援: 定住応援金 30万円+せたがやPay 10万ポイント(区内5年以上居住が条件)
賃貸転居時の支援: 住み替え応援金 せたがやPay 10万ポイント(区内1年以上居住が条件)
多世代近居・同居: 別途、初期費用の一部として最大30万円を交付(親世帯との近居・同居で区外転入も対象)
実施期間: 2026〜2030年度(5年間)
問い合わせ: 世田谷区都市整備政策部 居住支援課

出典: 世田谷区「子育て世帯等の定住や住み替え等を応援する事業"ずっと、世田谷。"」(2026-05-02 時点で生存確認)

港区「子育て世帯等住宅取得支援事業補助金」(住宅購入時一時金型)

概要

高校生年代以下の子どもがいる世帯または夫婦のいずれかが40歳未満の若年夫婦世帯が、区内の新耐震基準住宅(50㎡以上)を取得した場合に、一律10万円を補助。

対象世帯: 子育て世帯(高校生年代以下の子がいる)または若年夫婦(いずれかが40歳未満、事実婚含む)
支給額: 一律10万円
対象住宅: 新耐震基準(昭和56年6月以降の建築確認)の区内住宅、床面積50㎡以上の自己居住用部分
申請期限: 所有権登記の受付日から1年以内(令和8年度中に限り1年経過後も受付)
問い合わせ: 港区街づくり支援部住宅課住宅支援係 03-3578-2459

出典: 港区「子育て世帯等住宅取得支援事業補助金」(2026-05-02 時点で生存確認)

申請の流れ(共通)

  1. 転居先候補の自治体公式サイトで実施有無を確認
    「{自治体名} 子育て 住宅助成」「{自治体名} 三世代同居支援」で検索。
  2. 住宅課・子育て支援課に電話で相談
    対象世帯・対象住居・所得要件・年度予算残を電話で確認。
  3. 住宅契約前に仮申請(家賃助成型は必須)
    千代田区など家賃助成型は契約前申請が原則。一時金型も事前確認推奨。
  4. 必要書類を集める
    所得証明・住民票・賃貸契約書・引越し業者の領収書・親世帯の住民票(三世代同居型の場合)など。
  5. 転居後・本申請
    契約・転居が完了したら本申請。家賃助成型は毎年の継続申請が必要なケースもあり。

注意点

  • 家賃月額助成型は申請後の家賃変更(値上げ)は助成対象に影響することがある
  • 面積要件・床面積要件を満たさないと対象外(千代田区は新居が旧居より広いこと)
  • 同一補助対象経費への二重受給は原則不可。他制度との併用可否を要確認
  • 三世代同居・近居型は親世帯の居住期間(区内1年以上等)も要件になる
  • 年度予算上限到達で受付終了されることがある。早期申請を意識する

子育て世帯向け住宅助成の支給時期と継続要件

子育て世帯向け住宅助成は「一時金支給型」「家賃月額助成型」「利子補給型」で支給時期と継続要件が大きく異なります。長期的な家計設計の観点で違いを理解しておくと、想定外の返還義務や中断リスクを避けやすくなります。

類型 支給時期 継続要件・年次手続き
一時金支給型 申請から3〜6ヶ月後に一括支給 定住誓約(5年が多い)期間中の転出で返還
家賃月額助成型 毎月または年4回(四半期)支給 毎年度の継続申請・所得証明書の再提出が必要
利子補給型 住宅ローン返済中に毎年支給 ローン返済継続が条件、繰上返済で支給終了の場合あり
地域通貨ポイント型 申請後にポイント付与 ポイントの有効期限・利用範囲を要確認

子の年齢区分による対象判定

子育て世帯助成は「子の年齢」で対象判定する制度が多く、自治体ごとに区分が異なります。同じ自治体でも複数制度の併用可否は子の年齢で変わるため、申請時点の年齢を正しく把握しておくと迷いません。

年齢区分 該当する制度の傾向
妊娠中(胎児) 世田谷区「ずっと、世田谷。」など妊娠を含む制度がある
未就学児(0〜5歳) 最も対象になりやすい区分。家賃助成型・一時金型の両方が該当
小学生(6〜12歳) 多くの制度で対象。学区を考慮した転居支援に焦点
中学生・高校生(13〜18歳) 港区「子育て世帯等住宅取得支援」など高校生年代まで対象の制度あり
大学生以上 原則対象外。一部の三世代同居型は対象

三世代同居・近居型の特殊要件

三世代同居・近居支援は「子育て世帯」と「親世帯」の関係性を厳密に判定するため、要件が複雑です。同居・近居の定義・申請順序を間違えると対象外になりやすい制度です。

三世代同居・近居型でよくある要件
  • 親世帯と子育て世帯が「同じ自治体内」または「自治体境界からX km以内」に居住
  • 同居の場合: 同一住所・同一建物内で生活実態が一致
  • 近居の場合: 直線距離・徒歩時間・行政区分のいずれかで判定
  • 親世帯が当該自治体に1年以上居住している(事前居住要件)
  • 子育て世帯が当該自治体外から転入する(転入促進型)
  • 同居・近居の証明: 住民票・建物登記簿・賃貸契約書
  • 支給後の解消(親世帯の転出・離婚等)で返還義務

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